今こそ目標管理制度を考えるべき

目標管理制度は人事評価制度の一環として、多くの会社で古くから運用されています。

「人は自分で立てた目標であれば、達成しようと自ら努力する」といった背景があります。

確かに私もその通りだと思います。

 

ただし、実際の運用ではうまくいっていない例も多く聞きます。

期初に立てた目標を期中ではすっかり忘れてしまい、結果的に何の努力もしなかった、といった感じです。

 

なぜでしょうか?

私は『人は自分で立てた目標であれば』ができていないためと考えています。

もう少し言うと、自分で立てた目標でなく、会社(上司)から言われて仕方なく立てた目標だからでないでしょうか。

それではすぐに忘れてしまっても当然ですよね。

 

では、どうすれば良いのでしょう?

上記の状況から『人は自分で立てた目標であれば』に問題があると感じます。

社員に業績に貢献する個人目標を立てるよう指示しても、社員からしたらどのような目標を立てれば良いか分からないのではないでしょうか。上司と相談して適性化を図る会社もありますが、それでも様々な問題が指摘されています。

 

正直、私は目標管理制度自体に疑問を感じています。

会社には社員に「こういった貢献をしてほしい」といった期待があるはずです。

ならば、社員が個人目標を立てるのでなく、会社が社員の個人目標を提示すべきだと考えているのです。

 

雇用契約は「会社の指揮命令に対して、社員は労務を提供し、その対価(給料)を受ける」ものです。

評価もそれに準じるべきかと思います。

 

会社の期待に社員が応えたか否かで評価する。

そのためには、会社が社員に期待すること(目標)を具体的に伝えるべきといった考えです。

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