人事担当者は色々な場面で社員と面談する機会があると思います。
私が特に気を使っていたのは、メンタル不調が疑わしい社員に対しての面談です。
このような時は、とにかく『聴くこと』を意識していました。傾聴ですね。
当たり前でしょ?なんて声が聞こえてきそうですが、実際はなかなか難しいものです。
なぜなら、メンタル不調の社員が冗舌に話すことはないからです。
それはそうですよね。
気分が落ちていて、何をやっても楽しくないといった状況の時に人事担当者に対して積極的に話すわけありません。
ポツポツ…ポツポツ…何か言ってる?の状況です。
その時、皆さんはしっかり『聴くこと』ができますでしょうか。
こちらの問いかけに反応せず、沈黙が続くのです。
相手が話さないと、ついつい自分から色々と聞き出そうとしませんでしょうか?
「通院はしているの?」
「寝れているの?」
「ご飯は食べているの?」
「何が原因なの?」
「仕事はできそうなの?」
「今後、どうしたいの?」 等々。
これって、聴いているようで、実は話しているのです。
しっかり意識しないといけない、陥りがちな注意点です。