始業時刻を考える

私の前職は、IT企業でした。

IT企業あるあるかもしれませんが、始業時刻は遅めの10時となっていました。

入社当初は「朝、ゆっくりできていいなぁ~」と思った記憶があります。終業時刻も遅めの19時ですが…

 

ある年、インフルエンザが流行ったときがありました。

「予防のため、少しでも満員電車を避けよう」との社長の一言で、『この1か月は11時の出勤も可』としたことがあります。

全社的に11時にしたわけでなく、10時でも11時でも各自の判断で出勤する時間を選べるようにしたのです。

結果、9割の社員が11時出勤となりました(つまり、20時まで働くのです)。

 

社員からは感謝されました。

「起きてから家を出るまでのゆとりができる。本当にありがたい」と。

 

ただ、私としては良くない対応のように感じていました。

確かに朝は楽になります。通勤も楽になります。

とは言え、出勤して1~2時間後にランチで、その後の勤務時間が長く、非常にバランスが悪くなります。

仕事に関しても集中力が持つとは思えませんし、むしろ、だらけてしまうだけのように感じました。

朝のゆとりは良いのですが、それが仕事のパフォーマンスにつながっているようには思えなかったのです。

 

結果として、会社が社員の夜更かしを助長しただけだったかもしれません。

たかが1時間の差ですが、色々と考えさせられた事例となります。

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