「給料を取りに来い」

会社を辞めた社員から、たまに受ける相談内容です。

「最後の給料の振込がありません」と。

「会社に問い合わせをしたら、『取りに来い』」と。

「今までは振込だったのに、おかしくないですか。これは嫌がらせですよ」という相談です。

 

どうでしょう?

確かに今まで振込であったなら、最後の給料も振込にしてほしいものです。

ただし、「取りに来い」となっても、労働基準法的には何ら問題はありません。

会社が「払わない」と言っているのなら問題ですが、「払うから取りに来い」と言っているだけだからです。

 

私としては、「取りに行けばいいだけの話じゃないの?」といった感じですが、そんな簡単な話じゃないのですかね。

実際にブラックな会社はありますし、「今後、一切関わりたくない」といって辞めるケースがあるのも分かります。

 

ただ、このような場合は、労働基準監督署へ相談されてもなかなか解決されないと思われます。

給料の支払いでなく、振込に関しては行政指導の対象外となります。

会社が「払う」と言っている以上、むしろ、取りに行かない本人の受領拒否に近い状況になっているためです。

また、労働基準監督署が受領の代理行為をすることはありません。

仮にそれを希望されるのなら、弁護士に依頼するしかないと思われます。

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