先日、中央最低賃金審議会から令和5年度の地域別最低賃金額改定の目安が示されました。
目安どおりに各都道府県で引上げが行われた場合の全国平均は1,002円で、上昇額は41円(昨年度は31円)となります。
衝撃ですね…
確かに昨今は物価高となっていますが、中小企業は本当に対応できるのか心配になります。
対応の1つとして、私はキャリアアップ助成金(賃金規定等改定コース)をお薦めしています。
賃金規定等改定コースは、有期雇用労働者等の 基本給を定める賃金規定等を3%以上増額改定し、その規定を適用した事業主 に対して、助成を行う制度です。
中小企業では、1人当りの賃金引上げ率が3%以上5%未満で50,000円、5%以上で65,000円が助成されます。
https://www.mhlw.go.jp/content/11910500/001082771.pdf
どうせ賃金を引上げるのであれば、今年度の最低賃金が適用される10月1日前に引き上げて、助成金も活用するといったものです。
助成金を受給するためには、【計画書の作成・提出⇒賃金規定等の適用⇒賃金引上げ】といったフローになります。
これらを9月中に実施する必要があります。
正直、スケジュールは非常にタイトですし、企業により状況は様々かと思いますが、検討の余地は十分にあると考えています。