「これって、おかしくないですか?」と相談を受けることがあります。
先日は「会社から一方的にシフトを減らされ、収入も半減した」との事案でした。
どうも理不尽な理由で、確かに「それは酷いな」と感じました。
ただ、困ったことに、相談された方は労働条件を書面で提示されていませんでした。
結局、一週間に何日勤務する契約か特定できず、「言った」「言わない」になっているのです。
そうなると、本当にシフトが減らされたのかどうかが分からず、相談されても「まずは、労働条件を確認してください」としか言えません。
ただ、その時点で確認しようにも、揉めてからでは「言った」「言わない」のままで、解決に至らないことも少なくありません。
労働条件に関しては、会社が書面(労働条件通知書や雇用契約書)で提示する義務があります。
仮に提示されていないとすれば、それは会社側の落ち度となりますが、とは言え、働く側もそれをもって放置して良いことにはならないはずです。
また、「書面の提示が義務とは知らなかった」と言われても困ります。
会社で働くということは、つまり雇用契約です。働き始める前に労働条件(契約内容)を確認することは当たり前です。
きつい言い方ですが、おかしいのはシフトを減らされる以前に、自身が労働条件の確認を怠ったことです。
労働条件は書面・データのどちらでも構わないので、記録に残る形で確認してもらいたいものです。