鉛筆をなめる、の是非

中小企業の人事担当者の方から相談を受けることがあります。

「もう少し人事評価を制度化できないものか」と。

「今はどうされていますか?」と聞くと、「特にルールは無いので、【社長が鉛筆をなめて】決めているよ~」といったケースが多いです。

 

人事評価は非常に重要でありながらも、私は正解は無いと考えています。『人が人に点数を付けられない』からです。

当然、ルール化すれば解決されるものでもありません。

むしろ、ルール化しても運用に失敗するケースのほうが多いとすら思っています。

 

では、人事評価は要らないか?と問われると、決してそんなことはありません。

正解は無いとしつつも、やはり人事評価はするべきなのです。

会社の状況にもよりますが、私は【社長が鉛筆をなめて】の人事評価は最も公平公正であると感じます。見る目が1つになるからです。

確かに一人で見るので恣意的な判断になることは否定できませんが、各上長に任せ、見る目が2つ3つになるよりは、社長一人で見たほうが公平性は保たれるはずです。

 

私は会社の業績を一番考えている(分かっている)社長が各社員の働きを見て判断する、つまり【社長が鉛筆をなめて】の評価は基本的に間違っていないと考えています。

むしろ、ほぼほぼ合っているはずです。

私の経験則ですが、社長の目が届く範囲内(100人くらい)まではアリかと思っています。

(逆に言うと、社員の顔も名前も分からない社長ではムリですけどね…)

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