労働基準監督署、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「困った時の駆け込み寺」と考えている方も多いのではないでしょうか。
例えば、
「残業代が支払われない」
「有給休暇が取れない」
「いきなりクビになった」
「パワハラを受けている」 等々、色々ありますよね。
こんな時に労働基準監督署に相談すると、ナンとかしてくれるのではないかと。
確かに会社や仕事のことで疑問や悩みのある場合、まずは労働基準監督署への相談をお薦めします。
ただ、正直に言うと、誤解をしているケースも多々見受けられます。
基本的に労働基準監督署は、労働基準法の違反に関する申告を受け付ける機関となっています。
つまり、労働基準法の範囲外である相談への対応は基本的にできないのです。
上記の相談で言うと、残業代や有給休暇の相談は問題ありません。
ただし、「不当解雇でないか」「パワハラでないか」との相談を受けても、労働基準監督署にその判断はできません。
明らかにおかしいと思われる事案であったとしても、そのような立場にないのです。
では、どうすれば良いのか?
それぞれの法律に合わせた然るべき相談先があるのです。
その確認こそが、解決への第一歩となります。
相談先確認のために労働基準監督署へ問い合わせるのはアリです。
とは言え、「なんでもかんでも労働基準監督署がやってくれる」というのは違う、といった話です。