前職でのことです。ある日、私は社長から相談を受けました。
「あいつの働きは、どうしても評価できない。自分の中ではワーストの評価だ」
「この評価では給料を上げられない。それなら、他社を勧めたほうが良いと思う」と。
人事担当である私は、どうしてもリスクを先に考えてしまい、なるべく不要なトラブルは避けたいと思っています。
その時も、いきなり退職勧奨や解雇ではなく、まずは注意や指導で改善できないかを確認しました。
ただ、社長はすでに気持ちを固めていたようで、私の提案は全く聞き入れてもらえませんでした。
「このままワーストの状態で働いていても、会社にとっても本人にとっても不幸ではないか」と。
結果として、その社員は退職勧奨を受け入れ、会社を去ることになりました。
本人が納得していたかどうかは分かりません。
正直、私としてもこれで良かったのか疑問が残ったままでした。
そして後日、社長から言われた一言が、さらに考えさせられるものでした。
「ワーストがいなくなっても、また新たなワーストができるだけなんだよなぁ~」と。
「そりゃないんじゃないの?それじゃ、キリがないでしょ!」と思いつつも、人事担当として深く考えさせられる事案でした。
もしかしたら、人事として永遠のテーマかもしれません。